添乗員つれづれのーと
1〜5 / 6〜10 / 11〜15 / 16〜20 / 21〜25 / 26〜30 / 31〜35 / 36〜40
41〜45 / 46〜50 / 51 / 52 / 53 / 54 / 55 / 56〜60 / 61〜65 / 66〜70
71〜75 / 76〜80 / 81〜85 / 86〜90 / 91〜96

   
  51.“感動探し” 2004年4月8日高知新聞掲載  
明洞  長引く不況や相次ぐ外的要因で海外旅行は横ばい、またはマイナス傾向といわれていますが、それでも昨年度1300万人以上の日本人が海外旅行を楽しみました。
 旅行の嗜(し)好は年々徐々に変化しています。
 一昔前は世界的に有名な場所、パリの凱旋門やローマのスペイン階段などで写真を撮ることが目的で、スタンプラリーのごとく多くの場所を巡る旅行が主流でした。
 最近の旅行のキーワードは“感動探し”です。単に景色や建物を見て回るだけではなく、趣味を追求したり、思い入れのある場所を訪ねるなど心の琴線に触れるものを求める傾向になっています。
 以前は、「連休はどうしていた?」「海外旅行」「どこへ」「カナダ」という会話の流れでしたが、このごろは「連休は?」「スキー」「どこで」「カナダ」と、目的が先に来ます。
 旅行自体が目的ではなく、そこに何があるか、何ができるかがポイントです。
 関空や名古屋空港からダイビング趣味の人たちで満員のパラオ行きチャーター便が出たり、スイスに行く航空機の乗客の半分以上が登山スタイルだったりする時代です。
 また最近では旅行業界の注目を集めた「冬ソナ現象」がありました。
 韓国の超人気ドラマで、日本で3回目が放送されている「冬のソナタ」のロケ現場を訪ねる旅行の大ヒットです。現地での日帰りツアーも含めると、すでに3万人以上の日本人(ほとんどが女性)が参加したそうです。
 ドラマの一場面となった場所で写真を撮るだけのミーハー的な目的だけではなく、テレビの前で流した感動の涙をもう一度現地で味わいたくて、が参加の基本的な動機のようです。
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  52.世界遺産巡り 2004年4月15日高知新聞掲載  
オーロラ  目的は身体を動かすものとしてはハイキング、トレッキングのようなポピュラーなものから、ホノルルマラソンなど各地のマラソンに参加するツアーなどがあります。
 自然観察ツアーも人気です。ケニアサファリやシロクマ観察、冬場のオーロラ観賞ツアーなどがこの分野に属します。
 冬場にはヨーロッパのクリスマス市を目的としたツアーも出るようになりました。
 簡単に入れる目的の一つが世界遺産巡りです。
 世界遺産という言葉は一時のブームのような状況が去ってすっかり定着しました。
 これは1972年にユネスコ(国連教育科学文化機関)によって「世界遺産条約」が採択されたことに始まります。
 現在、日本を含む160カ国以上が締結していて、「文化遺産」と「自然遺産」、両方の要素を兼ね備えた「複合遺産」を合わせて700件以上が登録されています。
 基本的な考え方は人類の貴重な遺産ということで、観光を主体に考えたものではないので、観光客があまり訪れない地域も多く含まれています。
 それでも一つのツアーに幾つの世界遺産が含まれるかは、具体的にその旅行をアピールできる大きな要素です。
 世界遺産は数多くの申請の中から厳しい登録基準をクリアして年々増え続けています。
 北京の観光で「万里の長城」と抱き合わせで必ず訪れる「明の十三陵」は昨年、やっと登録されました。世界遺産が全く無い国もある中で、中国は北京だけで2日で5カ所の世界遺産を巡ることができます。
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  53.アメリカ直航便 2004年4月22日高知新聞掲載  
ラスベガス  高知龍馬空港から初めてのジャンボジェット機チャーターということで話題になった「アメリカ西海岸チャーターの旅」に行ってきました。
 4月15日から20日までの6日間の日程で300人が無事に帰国しました。
 帰国便の出発地はラスベガス空港。出発ゲートのガラス越しに見える景色は、24時間眠らないエンターテインメントの街独特の街並みと、遠くに赤茶色にかすむ砂漠地帯特有の山並みです。
 ゲートのすぐ横にはラスベガス空港おなじみのスロットマシーンがかなりのスペースで並んでいて、出発ぎりぎりまで遊べるようになっています。
 そんな、高知とは距離的にも状況的にもあまりに懸け離れた場所で、高知行き日本航空の搭乗案内が始まりました。「ラスベガス発、直航、高知行き」が言葉だけでなく現実になった瞬間です。
 機内に乗り込むと、ラスベガスにいながら、もう高知に着いてしまったような不思議な感覚でした。チャーター便でしか味わえない感覚です。
 添乗員として定期便で海外から関西空港や成田に向かう時には絶対にこの感じはありません。乗り換えに関する雑用や乗り継ぎの時間つぶしをどうするかなど、仕事と緊張感が残っています。
 乗り継ぎ時間もばかになりません。先日、夕方午後5時すぎの成田発で海外に行ったのですが、羽田まで乗った便の高知空港出発は午前10時40分でした。
 チャーター便の機内では機長の「皆さまようこそ、そしてお帰りなさい。私事ですが、高知県出身でして…」というアナウンスがあり、安心感と親近感で非常に快いフライトを楽しみました。そして最後は高知龍馬空港への完ぺきなランディング(着陸)でした。
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  54.けた違いの広さ 2004年5月6日高知新聞掲載  
ロサンゼルス  チャーター便によるアメリカ西海岸旅行で「南加高知県人会」との交流会に参加させてもらいました。
 「南加高知県人会」はロサンゼルス周辺に移住した高知県出身の方たちの集まりです。ほとんどがいわゆる一世の方たちなのでかなりのご高齢です。80歳を超えた方もいますが、異国の地で前向きに生きてきた方々ばかりですのでバイタリティーにあふれていて、こちらが元気を分けてもらったほどでした。
 翌日はロサンゼルスの中心部から2時間ほど南下して、高知県出身の方が経営する農園を訪問しました。さすが米国、農園も半端ではない広さです。
 訪ねたイチゴ農園では折からメキシコからの季節労働者のグループを使って収穫作業中でしたが、80エーカーとか200エーカーという単位が農園の広さの説明の中に出てきます。
 平野の少ない高知県の中でも山間部で育った私などは土地の広さに関する感覚はほとんどゼロです。
 知識として1エーカーはサッカー場の広さと聞いています。サッカー場20面か30面までなら何とか許容範囲ですが、それ以上になると、「めちゃくちゃ広い」だけです。
 その後訪ねた内陸部のフレスノでは農園の説明に1000エーカー、2000エーカーという広さまで出てきて、完全にお手上げです。
 あまりのスケールの違いに、この人たちに2500メートルになった記念フライトでアメリカに来たと話して、果たして理解してもらえるだろうかと思ったりしました。
 そうは言っても、高知龍馬空港滑走路拡張の意義や値打ちは少しも薄れるものではありません。今年は拡張のおかげで、航空席予約の取りにくい夏休みの繁忙期に、ジャンボジェット並みに座席数の多い新型ジェット機の“トリプルセブン”が定期便として就航します。
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  55.ラスベガスのホテル 2004年5月13日高知新聞掲載  
ラスベガス  「不夜城」「カジノシティー」「エンターテインメントの街」などと呼ばれるラスベガスは世界一の大リゾートシティーです。
 ギャンブルの街として有名ですが、このごろはホテルの一つ一つがテーマパークのような造りになっていて大人から子どもまで楽しめます。
 各ホテル自慢のアトラクションや華麗で大掛かりなショーはそれだけを目的に世界中の観光客が訪れるほどで、日本からも定期便が成田を起点に就航しています。
 日常と懸け離れた世界で24時間楽しめるラスベガスですが、すべてが良いことばかりではありません。
 旅行を運営する側の私たちを悩ませるのが超大型といわれるホテルです。
 一般の都市や観光地で部屋数が500もあれば約1000人の収容ということになり、かなり大きいホテルです。
 ところがラスベガスの大型ホテルはけたが違います。人気のあるホテルは2000〜3000室という部屋数が普通です。
 これぐらいの規模になると、小ぶりなホテルなら10分ぐらいで済んでしまうようなチェックインの手続きにも時間がかかります。
 また、通常、ポーターに頼んで届けてもらうスーツケースも、届くのに時間がかかるだけではなく、部屋を間違えることなどを考えると怖いので「自分で持っていきましょう」になります。部屋の掃除が終わってないこともあります。
 いったん部屋に入ってもホテル内で思い通りの場所へ行くのが大変です。地図を片手にあっちこっちウロウロした揚げ句、予定外のホテル内カジノに到着ということになります。
 これについては現地ガイドが「ラスベガスのホテルは、お金を使ってもらうために構造をわざと複雑にしていつの間にかカジノにたどり着く設計にしています」と説明しますが、納得です。
 どこのホテルも一番良い場所に広大な面積のカジノを造って、獲物が網にかかるのを待っています。
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