添乗員つれづれのーと
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41〜45 / 46〜50 / 51〜55 / 56〜60 / 61〜65 / 66〜70 / 71〜75 / 76〜80
81 / 82 / 83 / 84 / 85 / 86〜90 / 91〜96

   
  81.ホテル内事情 2004年12月2日高知新聞掲載  
ホテル イメージ  ツアー中、ホテルに着いてしばらくは添乗員にとって忙しい時間です。短い時間に部屋割りと鍵を受け取り、ホテル内の設備を確認し、お客様に口頭で必要事項を案内し、鍵を渡して部屋に入ってもらいます。
 ホテル内の事情について知っておいてほしいことは数多くあります。特にヨーロッパはホテルによって、エレベーターの使い方から電話のかけ方など、それぞれ違う場合があるからです。浴室内の設備なども結構複雑で、水とお湯の切り替え、トイレの流し方、シャワーの出し方など、日本で日ごろ使っているものと微妙に違います。
 ところが、長い飛行機の旅でお疲れの時など早く切り上げることが優先され、十分な案内ができない場合が出てきます。そんなときは、「浴室では過去の経験を総動員して、押したり引いたり、ねじったりしてみてください。どうしても分からなかったら電話をください」と、苦し紛れの乱暴な案内になったりします。
 しかし、最近のお客様は旅慣れた方が多く、また隣近所の部屋同士で情報を交換し合ったりで、添乗員まで連絡が来ることが実に少なくなりました。
 また、海外旅行中起こるトラブルの一つに、自動ロックの部屋に鍵を閉じ込めてしまうケースがあります。以前はよくSOSの電話を受けたのですが、これもご自分で解決するお客様が多くなりました。フロントに行ってスペアキーを借りてくるなどの方法です。
 英語のできる方が増えてきたこともありますが、言葉が全く通じない場合でも身振りや顔の表情で十分に意思が通じることは、私自身何度も経験しました。
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  82.忙しいろう!? 2004年12月9日高知新聞掲載  
年末年始の”民族移動” イメージ  不況に加えて台風の相次ぐ襲来などに悩まされているうちに、今年も師走を迎えました。
 この時期になると、「忙しいろう」とよく声をかけられます。12月の旅行業は他の業種と同じかそれ以上に忙しく見えるようです。
 想像するところ、年末年始のテレビ・新聞に空港や高速道路の帰省ラッシュの模様、成田や関空から海外旅行に出かける“海外脱出組”の様子などが大きく取り上げられるのがイメージとして定着しているようです。
 実際は年末年始の“民族移動”の時期には、予約や手配など旅行代理店の仕事は既に終わっており、12月が特に忙しいわけではありません。添乗員付きの海外旅行も年末年始は料金が高く、ほとんど企画がありません。
 年末年始の旅行費用が高くなるのには幾つかの要素がありますが、主要な部分は航空料金です。
 正確にいえば、航空料金がこの時期に値上げされるのではなく、団体割引をはじめとする各種の割引料金が適用できなくなるためです。
 海外旅行のパッケージツアーの場合、行き先にもよりますが、通常12月22日の出発便あたりから段階を追って高くなり、26日から29日ごろにピークとなります。
 旅行代金の安いオフの時期と比較すると、ハワイやヨーロッパで10万円以上の料金差は普通です。
 それでも年末年始やゴールデンウイークしか長い休みの取れない人も多く、この時期の旅行は数カ月前から計画を立てておかないと、希望のコース予約がなかなかできない状況です。
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  83.年末年始の旅 2004年12月16日高知新聞掲載  
味覚を追いかける定番ツアー イメージ  年末年始に出発する旅行があり、冬場の安い料金を利用した企画があります。冬ならではのイベントや味覚を追いかける神戸の「ルミナリエ日帰り」、山陰などへの「カニ料理と温泉」のような定番ツアーがよく出発します。
 海外では、冬の日本と季節が反対になる南半球が観光のベストシーズンです。オーストラリア、ニュージーランド、南米などです。ハワイ、グアム、スリランカなども1年中同じような気候で、季節の影響がありません。
 寒い季節を楽しむツアーでは、クリスマスデコレーションの総本家のようなクリスマス市をドイツで見物するツアーや、ここ数年増え続けているオーロラ観賞などが代表格でしょう。
 韓国のソウルは厳しい寒さにかかわらず、年末バーゲン商品のショッピングや韓国料理グルメで以前から観光客の多いところでした。さらに今年の年末年始は“韓流ブーム”で空前のにぎわいが予想されています。
 中国は広いので、桂林や広州など南部は冬でも観光が可能です。ただし、中国だけでなく中国系の住民が多いアジア全体に言えることですが、“旧正月に要注意”です。
 中国系の人たちは旧暦で動きますので、旧正月前後に“民族大移動”が起こります。膨大な人口が故郷へと移動しているさなかに旅行日程が重なると、飛行機の席が取れなかったり、休みの店が多かったりで、トラブルの原因となります。
 ちなみに、来年2005年の旧正月は2月9日です。
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  84.オーロラを見る旅 2005年1月6日高知新聞掲載  
オーロラ イメージ  寒い季節のツアーとして定着してきたのが「オーロラ観賞ツアー」です。
 オーロラの発生する原理については少々難しい話になります。よく言われるのは、地球の現象ではなく宇宙現象だということです。
 基本的には、太陽から電子や陽子を含んで猛スピードで吹いてくる太陽風に惑星の地磁気と大気がぶつかることによって・・・・・・というふうなことが説明書には書いてあります。そして、地球だけでなく木星や土星でもオーロラは観測されているようですが、理数系に弱い私にはもうひとつ理解不可能です。
 固いことを考えず、極北の地に発生する神秘の光「ノーザンライト」として認識した方が無難なようです。
 と言えば、南極でも見えるのですか?という声が聞こえてきそうです。しかし、南極方面には観光の足場となるような空港や施設がなく、いまのところ観賞ツアーとしては対象外です。
 オーロラを見るためには冬場に、北欧やアラスカ、カナダ北部など「オーロラゾーン」と呼ばれる地域に行くことが第一歩です。次には、オーロラは成層圏よりも遙(はる)かな上空、高度100キロメートル以上の現象なので、当然のことながら観察時に雲がないこと、暗いことなどが必要条件です。
 現地ガイドからは、「明るかったり雲があったりして見えなくても、上空ではオーロラ現象が常に起きているのですよ」と聞かされます。
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  85.寒い寒いツアー 2005年1月13日高知新聞掲載  
マイナス35度の世界 イメージ  オーロラ観賞ツアーといえば、気になるのが寒さ対策です。
 わざわざ寒い所へ行くのですから、高知の冬とは比較になりません。以前行ったカナダのイエローナイフでは、昼間の街角で電光表示された気温がマイナス35度、同行の人たちと記念写真を撮ったことでした。
 緯度が高いため、夏は白夜のようにほとんど夜がありません。そして、冬にはその逆の現象が起こります。朝になってもなかなか明るくならず、やっと太陽が出ても白っぽく輝くだけです。太陽が出ると暖かくなるという日本の常識が通用しない世界です。太陽は頭の真上を通過することなく、低空を横に移動してそのまま沈んでしまいます。
 このような厳しい環境ですが、イエローナイフは人口1万8000人の立派な町です。日本の北国でも同様ですが、寒さ対策のために外気を遮断したショッピングセンターや通路などが整備されています。住民も白人系の人たちがほとんどです。
 ツアーに関して、「スキーにも行ったことがないけど、寒さは大丈夫でしょうか?」というふうな質問をよく受けます。たぶん一番説得力のある答えは、「現地の人は普通に暮らしています。会社員や小学生も普通に通勤通学していますよ」でしょう。
 人間の感覚は、寒さに対して暑さのようには敏感でないらしく、0度とマイナス30度の違いを0度とプラス30度の違いほどには感じません。帽子、手袋、マフラー、マスクなどで露出する部分をなくしておけば、長い時間でなければ何とかなります。
 町を歩くコツは、寒くなったら目についた店に入って暖まり、暖まったら移動してまた・・・・・・というやり方です。
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