添乗員つれづれのーと
1〜5 / 6〜10 / 11〜15 / 16〜20 / 21〜25 / 26〜30 / 31〜35 / 36〜40
41〜45 / 46〜50 / 51〜55 / 56〜60 / 61〜65 / 66〜70 / 71〜75 / 76〜80
81〜85 / 86 / 87 / 88 / 89 / 90 / 91〜96

   
  86.オーロラを撮る 2005年1月20日高知新聞掲載  
珍しいといわれる赤系のオーロラ イメージ  オーロラ観賞の条件として、周りが暗いこと、周辺に視界を遮るものがないことが挙げられます。
 明かりや建物の多いカナダのイエローナイフでは、午後9時ごろからバスで郊外のロッジに出かけて観賞します。暖炉のある暖かいロビーで飲んだり食べたりしながらガイドの話を聞き、オーロラを待つという贅沢(ぜいたく)なひとときです。
 ただし、2時間3時間待っても出ないことがあります。仕方ないので満天の星空を眺めたりします。「オーロラが出た!」という声がかかるとあわてて飛び出したりするのですが、一瞬で消えるものではないので大急ぎの必要はありません。
 私が初めて見たオーロラは白っぽいものでした。薄い雲のようにしか見えなかったのですが、それもオーロラとのことでした。その後、グリーンのカーテンが翻るような見事なものも見ましたが、珍しいといわれる赤系のオーロラにはまだお目にかかっていません。
 ただ見るだけでなく、写真に撮って土産話とともに披露したいと誰もが考えます。しかし、オーロラの撮影にはテクニックが必要です。
 日ごろ何げなく使っている自動カメラやビデオには電池が使われていて、氷点下数十度の外気にさらすといっぺんに凍ってしまい、使用不能になるのです。
 懐に簡易カイロを入れてカメラを温めておいて、最初の1枚で傑作を物にした方もいますが、シャッターチャンスを逃し躊躇(ちゅうちょ)しているうちに、カメラがウンともスンとも言わなくなったとよく聞きます。
 本格的に撮ろうと思えば、それなりにカメラの勉強が必要です。
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  87.あんたらも大変や 2005年1月27日高知新聞掲載  
常夏の楽園 イメージ  今月は久しぶりにハワイへ行って来ました。
 “常夏の楽園”といわれ、年中同じ気候のように思われがちなハワイですが、11月から3月ぐらいまでは雨季で、結構涼しい日もあります。それでも冬の日本から行くとやはり快適で、観光客の人気は衰えません。
 1月17日のアメリカ大統領就任式と重なったこともあり、空港でのチェックの厳しさはいつも以上でした。
 2001年の同時多発テロ以前、空港でのほとんどの手続きは添乗員や送迎専門の係員が代行できました。航空券を搭乗券に代える搭乗手続きはもちろん、荷物もひとまとめで預けていました。現在は必ず個人預けです。これは悪意を持った第三者が持ち主不明の荷物を紛れ込ませるのを防ぐためです。
 また、現在アメリカ方面行きの飛行機預け荷物は鍵を掛けないことになっています。保安員が気になる荷物をいつでもチェックできるからですが、以前のことを考えると矛盾した話だなあと思います。以前は預け荷物には必ず鍵を掛けるのが原則でした。うっかりして施錠していないスーツケースがあると呼ばれて施錠したものですが、今は「鍵を開けなさい」と呼び出しがかかります。
 保安検査が面倒になった原因はテロにあります。ハワイを含めアメリカの国内線の安全検査は、靴を脱ぎベルトも抜いてエックス線を通し、係員にボディーチェックまで受けるのが普通です。検査を受ける方も大変ですが、係員も1日中嫌な顔をされながら気の休まらない作業です。
 今回、同行の女性の1人がハワイ島で一通り手続きを終えてホッとしながら、係員の日系らしいオバチャンに「お疲れさま。あんたらも大変やねえ」と声をかけていたのは、場面が場面だけにほほ笑ましい情景でした。
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  88.一度はハワイへ! 2005年2月3日高知新聞掲載  
ワイキキビーチ イメージ  旅行先としてありふれているというイメージから、旅行経験の多い人でも除外するケースがあるハワイ。しかし、「だまされたと思って一度行ってみてください」とお勧めしたいのがハワイです。
 一般に釣りの世界で「フナに始まり、フナに終わる」といわれます。熱帯魚飼育の世界では「グッピーに始まり、グッピーに終わる」と言います。同じような意味で、海外旅行にも「ハワイに始まり、ハワイに終わる」という説があります。
 旅行の目的地として見た場合、ハワイには想像をはるかに超えるボリュームがあり、奥行きがあるのです。
 ランドマークのようなダイヤモンドヘッドを背景に、ワイキキビーチで水着の観光客がくつろぐパンフレット写真が定番ですが、これはハワイの全体から見るとほんの一部分です。ビーチで泳いだりサーフィンをしたりして、免税店で買い物をして帰る島というイメージがあるとすれば、それはハワイの一つの局面でしかありません。
 ハワイは世界トップクラスの観光地だけに観光客がリゾートに期待するものはほとんど全部あります。その上に、訪れる人の個性によって楽しみ方の違うプラスアルファがあります。
 年配の方が団体旅行で行く場合には水着は持っていないのが普通です。持っていても、他のことに忙しくて水着になる暇がなかった、とよく言われるくらいです。
 気候もハワイの魅力の一つです。常夏が売り物のリゾートは多いのですが、日中でも木陰に入ると嘘(うそ)のように涼しく爽(さわ)やかに感じるのはハワイが随一です。高知の夏の蒸し暑さとは大違い。北東から吹いてくる貿易風のおかげです。
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  89.ハワイの雪山 2005年2月10日高知新聞掲載  
ホノルルで想像できないような大自然が残されています イメージ  ホノルルの国内線待合室でハワイ島行きの飛行機の出発を待っていると、日本人夫婦が大声で話していました。
 「ハワイ島行きと聞いたけど、このあたりの島全部をハワイ島と言うのじゃないのかなあ」「ホノルルがあるのがハワイ島と思うよ」「そしたら、これからおれたちはどこへ行くのか」
 思わず口を出したくなりました。
 ハワイは正確にはハワイ諸島が総称で、基本的に7つの島から成り立っています。そのうち観光でよく訪れるのがオアフ島、ハワイ島、マウイ島、カウアイ島の4つ。紛らわしいのはホノルルがオアフ島にあることです。日本からの観光客の6割以上はホノルル滞在型といわれますが、その場合オアフ島に滞在したことになります。
 ハワイ島はハワイ諸島最大の島として知られ、最近は成田から直航便も出ています。マウイ島やカウアイ島と同様ネイバーアイランド(隣島)と呼ばれ、ホノルルから日帰りのオプショナルツアーでよく訪れます。
 これらの諸島にはホノルルで想像できないような大自然が残されています。例えば、マウイ島やハワイ島の周辺は冬場、ザトウクジラが子育てのためアラスカから南下し、潮を吹く様子が陸上からもひんぱんに見られます。
 また、ハワイ島には日本一の富士山より高い山が2つあり、最高峰のマウナケア山は標高4,205メートル。先月訪れたときは、ちょうど数日前に下界では雨、高い山は雪が降ったということで、山頂部分は見事な白銀でした。
 珍しいのでその雪山を背景に記念写真を撮ったのですが、ハワイで写したと言っても信じてもらえないのではないか? と、余計な心配をしながらシャッターを押したことでした。
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  90.秋葉まつり 2005年2月17日高知新聞掲載  
秋葉まつり イメージ  土佐三大祭りの一つといわれる、高岡郡仁淀村の秋葉神社大祭へバスツアーの添乗員で行ってきました。
 最近は日帰り旅行が盛況ですが、その中でも秋葉まつりは毎年多くの方に参加していただける定番ツアーです。寒い時季ながら添乗員の間でも好評です。同じ場所を何度も訪れる添乗員は時間つぶしに困ることもあるのですが、秋葉まつりは違います。
 古式ゆかしい装束の200人の行列は、それだけでも山里の景色にマッチして絵になります。幼児から年配者まで男性ばかりの列が、伝統の衣装に身を包んで傾斜した道を進みます。「神輿(みこし)」「道化役」「鳴り物」「太刀踊り」、呼び物の勇壮な「鳥毛ひねり」などの出し物があり、見ていると時のたつのを忘れます。まるでタイムスリップをしたかのような世界です。
 毎年来るというリピーターも結構多いのですが、人出を見るとまだまだこの祭りの魅力が広く浸透しているように思えません。ツアーに参加していただいた方の満足した表情や、「面白かった」という異口同音の感想から考えても、もっとたくさんの人が訪れて当然です。
 過去の風景が時空を超えて幻のように蘇(よみがえ)る一日−この祭りには“四万十川”のように全国に通用する要素が十分あります。
 仁淀村は合併して来年から仁淀川町になります。人数集めや練りの練習など保存会の方々の苦労は並大抵でないと聞きますが、新しい町を挙げてこの文化財を盛り上げてほしいと思います。
 旅行業者としては、途中の道や駐車場があまり込まなければより安心です。秋葉まつりの素晴らしさが広く知られ、全国からの見物客で収拾がつかないほどにぎわう日が来ることを夢に終わらせたくないものです。
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