添乗員つれづれのーと
1〜5 / 6〜10 / 11〜15 / 16〜20 / 21〜25 / 26〜30 / 31〜35 / 36〜40
41〜45 / 46〜50 / 51〜55 / 56〜60 / 61 / 62 / 63 / 64 / 65 / 66〜70
71〜75 / 76〜80 / 81〜85 / 86〜90 / 91〜96

   
  61.謎のナンマドール遺跡 2004年6月17日高知新聞掲載  
太平洋の花園 イメージ  ミクロネシア連邦の首都でもあるポンペイは別名「太平洋の花園」と呼ばれ、降雨量が多く高温多湿の環境のおかげで圧倒的な緑と花に覆われています。
 巨大な熱帯温室のような景観は見事ですが、しかしそれだけで観光地としてわざわざ見に行くほどではありません。ポンペイ独特の観光資源として「ナンマドールの遺跡」があります。
 世間に遺跡ファンと呼ばれる人たちが多く、書店には遺跡に関する書籍類がたくさん並んでいます。その中の一つのジャンルとして、「先史時代にいまだ解明されていない文明や文化があった」、あるいは「地球外の知性体が地球の歴史に何らかの介在をした」などの仮説に基づいたものがあります。
 かなり強引な説が多いのですが、これらの仮説を裏付ける遺跡として取り上げられるのが、イースター島のモアイ像やイギリスのストーンヘンジ、南米クスコの巨石石組みなどです。そして「ナンマドールの遺跡」もそのような謎の遺跡の一つです。
 島の南東部にある遺跡は玄武岩とサンゴ礁で造られ、合計すると90個以上の人工島が点在すると言われます。人口3万数千人程度の小島にこんなものがなぜ? というのが実感です。海底深くまで階段が続いていることによる竜宮城の起源説、1万年近く前の氷河期の終わりに氷河が解けだし、海面が上昇したため沈んだ都市の跡と見る説もあります。
 最初にナンマドールを訪ねたときは、自分の目で謎を解明してやろうと意気込んだ記憶があります。しかしその後も何度か訪れた結論としては、宇宙人が介在したような大それた遺跡ではないようです。10世紀ごろに栄えた土地の王朝が、それ以前からの建造物を拡張して造った都市計画の跡という説が最も信憑性(しんぴょうせい)があります。
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  62.手土産あれこれ 2004年6月24日高知新聞掲載  
ホームステイ先の国々 イメージ  海外を遠くに感じない世代が多くなって、海外留学の人数も増加しています。行き先はカナダ、アメリカ、イギリス、ニュージーランドなどです。対象は学生だけではなく、中高年対象の「ミドルエイジからのホームステイ」というような企画もあります。
 語学留学が基本的ですが、内容は10日間ぐらいの体験コース的なものから、大学卒業の資格が取れるような本格的なものまでさまざまです。現地での宿泊は語学研修の効果が上がるホームステイが主流です。
 そこで気になるのがホームステイ先へのお土産ということで、問い合わせを受けます。ガイドブックなどでは金額の張らない日本的なもの、こけしや和紙の人形、和凧(わだこ)、のれんなどを薦めています。でも通常ホームステイ先の家庭は継続的に留学生を受け入れている場合が多いので、同じようなものが集まってしまい、表面上はともかく本音はあまり喜んでいないようです。
 実際はどんなものがよいか、現地で聞いてみたところでは実用的なものが良いようです。例えばどんなものがとなお聞いてみると、言いにくそうにしながら一例として漢字の文字入りのTシャツをあげてくれました。
 海外に住んでいる日本人が喜ぶもの、これは実に簡単で「読むもの」です。観光目的で行ったとき、現地でお世話になるガイドさんらは週刊誌1冊で大喜びしてくれます。出発の時空港で買って機内で読みながら行き、それを手渡すだけです。最近行ったヨーロッパでは1冊の週刊誌で3回もお礼を言われました。インターネットなどで日本の情報やニュースはチェックできても、やはりプリントされた文字を読みたくなるようです。
 海外生活の長い友人知人を訪ねるときは、週刊誌、最近数日間の新聞、最近のベストセラー小説の3点セットでも持っていけば十分な手土産になります。
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  63.ロケ地ツアー 2004年7月1日高知新聞掲載  
冬のソナタロケ地 イメージ  以前にもこの欄で触れた「冬のソナタ」中毒がますます猛威を振るっています。書店や貸しビデオでも大人気です。旅行業界にとって昨年の新型肺炎(SARS)は打撃だったのですが、この中毒は大歓迎です。
 高知からはまだ多くないのですが、全国的にはかなりの数の「冬ソナ」ツアーが出発しています。お陰で特に「冬ソナ」を扱っているのではない通常のソウル旅行や韓国語講座まで参加者が飛躍的に増えていて、日本中が何となく韓国ブームです。
 かつて大河ドラマの歴史的な舞台が観光地としてブームになるということはあったのですが、ロケ地に人気が出るのは「北の国から」の富良野あたりからで、旅行のコース作りにとって見逃せない傾向です。
 最近の超ベストセラー小説で、映画でも大ヒットした作品に「世界の中心で、愛をさけぶ」があります。
 映画の高校生時代の場面の撮影がお隣の香川県庵治(あじ)町で行われたことで、同町にはすでに多くのロケ地巡り観光客が訪れるようになり、観光協会発行のロケ地ガイドマップまで出来ています。でも残念ながら、高知から庵治町は近距離過ぎてツアーになりません。
 この作品で“世界の中心”のイメージはオーストラリアのエアーズロックです。
 映画の中でエアーズロックがもっと重要な場面にたくさん使われていたら、オーストラリアへのロケ地巡りツアーが作れたのに、とつい思ってしまいます。
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  64.韓国の食文化 2004年7月8日高知新聞掲載  
韓国の街角  韓国の映画やテレビドラマが日本だけでなくアジア全域で注目されています。この現象を表現する“韓流(はんりゅう)”という言葉が耳になじむようになりました。有能な仕掛け人がいるとかいないとかという噂(うわさ)ですが、久しぶりにこの夏は韓国旅行が人気で航空予約が取りにくい状態です。
 先週は韓国から観光客誘致を目的とした旅行業者のグループが来高し、会食の機会がありました。最も近くにある隣国、韓国とはさまざまな形で交流が盛んです。
 一昔前は服装や髪形、表情などでお互い何となく見分けがついたのですが、最近特に若者は見かけだけでは日本人、韓国人の区別がつきません。韓国土産の代表、韓国海苔(のり)とキムチに至っては高知の量販店でも買え、今では身近な食品です。ところが、食事を一緒にしたりするとお互いの習慣の違いが垣間見えます。同じような箸(はし)とご飯の食文化ということでおおむね違いはないと思うのですが、意外な発見があります。
 添乗員として韓国に行き始めのころ奇異に感じたのは、いい年をした紳士が一流ホテルのレストランで、定食のご飯に汁物をかけてスプーンで口に運ぶ場面でした。その後の経験で韓国では普通だと分かったのですが・・・・・・。
 最も意外だったのは日本の食事マナーの基本中の基本、茶碗(ちゃわん)を手に持って食べるのが韓国ではマナー違反とされることです。「茶碗を口に近づけるほどお前はひもじいのか」という感覚だそうです。
 いずこも同じで、近年韓国でも伝統や習慣が曖昧(あいまい)になってきて茶碗を手に持って食べる若者も増えているようですが、年配者は顔をしかめます。子供のころ、茶碗を置いたまま食べていて「左手が無いがか」と怒られた記憶がある私などは結構複雑な気持ちになります。
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  65.マルタ島にて 2004年7月15日高知新聞掲載  
マルタ島 イメージ  旅行をしていると、初めて訪れたのにどこか懐かしい感じがする場所があります。先日訪ねたマルタ島はちょうどそんな印象の所でした。
 マルタというとほとんどの人から「地中海のどこかやったねえ」というような反応が返ってきます。イタリアの一部と思っている人もいます。イタリア領ではないのですが、地中海に浮かぶ小さな島についてそれぐらい知識があるのは立派なもので、ヨーロッパの人に日本の位置を質問して、正解に近い答えが返ることはまず期待できません。
 マルタはれっきとした独立国で、イタリアの南方、シチリア島のすぐ南に位置する淡路島の半分ぐらいの大きさの共和国です。
 洋の東西を問わず、大小の島々には吹いてくる風までも優しいような独特の時間の流れがあるように思います。
 日本の佐渡島、屋久島、韓国の済州島、ギリシャのミコノス島など、初めて行った時から以前にも訪れたことがあるような不思議な懐かしさを感じた記憶があります。もっとも、島の大きさの比較によく使われる淡路島は、大橋の開通によって島らしい情緒が少なくなってしまいました。
 マルタ島はヨーロッパの各地から2〜3時間の飛行時間で簡単に訪れることができるため、ヨーロッパ人にとって短い日数で行ける見所の多い観光地であり、海辺のバカンスを過ごすのに絶好の、治安の良いリゾート地として知られています。
 観光以外の資源に乏しいマルタ。小さな島にもかかわらず、マルタ国際空港はヨーロッパ屈指の長い滑走路を持っています。
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